天光園は福岡県大牟田市で1973年より総合的な福祉活動に取り組んでいます。


十時ゆりさん

医療の現場から介護の場へ。
お年寄りとの触れ合いを求めて
転職を希望しました


特別養護老人ホーム天光園
看護職

十時ゆりさん(トトキユリ)

2009年3月入職(中途採用)

今の職場に来る前は2年ほど病院に務めていましたが、もっとお年寄りと触れ合いたいという思いが強くなり、介護施設への転職を希望しました。私自身、祖父母が大好きで、可愛がってもらったことへの恩返しのような思いもあって、福祉の場を選んだという理由もあります。病院と比べて医療面での業務が少ない分、入居者の方一人一人とじっくり向き合う事ができ、それがなによりも嬉しくて日々やりがいを感じています。

仕事の内容としては、胃ろうのケア、インスリン注射、お薬の管理と配薬(いずれも必要な方のみ対象)、排便チェック、あとは入浴の際の処置やトラブルがあれば対応をしたり、週2回ある往診のための準備が主な業務になります。一つ一つを挙げていくと流れ作業のようなイメージを持たれるかもしれませんが、どんな業務であっても必ず入居者の方の表情を確認してコミュニケーションを取ることを優先しています。毎日声をかけていれば、小さな変化でも気づく事ができますし、元気がないなと感じた時には他のスタッフにも伝え、急変に備えることができます。それは介護士さんや他のスタッフに用事があって共有のダイニングやリビングルームに行ったときも同じで、職員と話をする前にまずは入居者の方を確認してお声がけをすることを心がけています。心のケアは、どんな薬や注射よりも大切なので。

現在、1ユニット8名の方が暮らしていて、全国的平均の10名に比べると入居者の方個々のご要望にお応えしやすいのではないかと思います。ただ、「くらなが」は天光園の特別養護老人ホームの中ではユニット数が多い方なので、ユニット間での移動距離が結構あるんです。先月 産休・育休から復帰したばかりなので、産後ダイエットにはもってこいです!(笑)

子供が生まれる2ヶ月ほど前から産休を取り、生後9ヶ月になるまで育休をもらいました。約11ヶ月のお休みをいただいて復帰しましたが、子供の保育園の時間帯に合わせたシフトで働く事ができているので、家族も自分自身も負担を感じる事なく仕事に戻れていると思います。
大きなお腹で仕事をしていたこともあって、妊娠中には入居者の方から気にかけてもらったり、声をかけてもらったりと、たくさんの方から支えられた事が忘れられない思い出です。私のことを孫のように可愛がってくれる方も多いので、育休中に子供を施設に連れてきた時には皆さんとても喜んでくれました。病院勤務の時からこういう結びつきを持ちたいというのが私の理想だったので、夢がかなったなと、そう実感できた瞬間でもありましたね。

福祉の現場は決して綺麗ごとばかりではありませんが、ついつい忘れてしまいがちな慈しみや敬いの気持ちを日常の中で感じられる貴重な職場なのかもしれません。私がお年寄りとの触れ合いに魅力を感じるところには、そういう理由があるのかもしれないですね。天光園で看護師の仕事に就いて10年が経ちますが、いつまでも「お年寄りと触れ合える仕事がしたい」という福祉の場を選んだ理由を大切にしていきたいと思っています。

最後にもう一つ。私のいる「くらなが」は、キャリアを大切に思ってくれて、とても尊重してくれる職場です。職員同士がお互いを認め合っていることも働きやすい環境を作っている要因になっていると思います。そういった基盤があるからこそ、入居者の方に安心して過ごしていただけているんじゃないかと思っています。

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