おばあちゃん子だった私が
介護の仕事を選んだのは、
祖母の導きだったように感じます
特別養護老人ホーム天光園
介護職
大和美沙さん(ヤマトミサ)
2018年11月入職(中途採用)
ケアタウンくらながの特別養護老人ホームで介護職に就いて数ヶ月、まだまだ慣れないことばかりの毎日ですが、学ぶことが多く前向きに日々を過ごせています。というのも、もともと高齢者の方々と触れ合うことが大好きで、私自身が大のおばあちゃん子だったという背景が大きく影響していると思います。
介護の仕事に就くまでは、飲食関連の仕事をしていました。人と接することが得意なので、それを活かせる職種をということで飲食業界を選びました。とても充実した毎日だったのですが、長く仕事を続けていくうちに、心のどこかで自分の「本当にやりたいこと」は違うところにあるのでは?と感じるようになっていきました。
実は、私の祖母が天光園でお世話になっていて、面会に行くたびに介護の職員の方の話しを繰り返し聞かされていたんです。話しの端々や顔の表情から、祖母が心から天光園での生活を楽しんで、幸せな毎日を過ごしていることを感じることができ、段々と私にとっても天光園は特別な場所になっていきました。そんな大好きな祖母の姿を通じて、介護の仕事への興味が膨らみ、徐々に私のやりがいは介護職というものにあるのかもしれないと思うようになりました。
ただ、飲食の仕事もそれなりにキャリアを積んでいたこともあり、なかなか辞めるきっかけを掴めずにいたのですが、そんな時、天光園での求人を見つけ、これはきっと祖母の後押しに違いないと思い、思い切って飛び込む決心をしました。
現在、私が配属されているくらながの特別養護老人ホームでは、およそ80名の利用者さんがいらっしゃいます。月に1回程度のミーティングで利用者さんの情報共有をしていますが、それ以外にも、気が付いた点などは随時報告をし合っています。業務連絡以外でも、利用者さんへの接し方などを先輩に教えていただくことがあります。高齢者の方とのコミュニケーションは大好きですが、やはり人それぞれ、お一人お一人のタイミングを見極めながら接していかないといけないということに気がつくまで少し時間がかかり、最初は難しさを感じることもありましたが、そういった悩みも先輩に思いを聞いていただいたり、共有していただいたりしていく中で一つひとつ解決していくことができました。
先輩方を見ていてすごい!と思うことは日々山のようにあるのですが、その中でも、利用者さんの体調などが急変したときの動きには思わず感嘆の声が漏れてしまうほどです。日常の和やかな時間の中でも常に緊張感と責任感を持って働いているからこそ緊急事にフレキシブルな対応ができるのだと思います。こんな風に祖母も見守っていただいていたんだなと、時々思うことがあります。
祖母は病院に入院することになった時も、自宅ではなくて「早く天光園に帰りたい」が口癖でした。祖母にとっては天光園が「家」になっていたんですね。家族にとって、こんなにありがたいことはありませんし、今、職員の立場になると、利用者の方にそんな風に思っていただける幸せはないなと、思います。まだまだ新米ですけれど、一人でも多くの方にそう感じていただける雰囲気作りをしていきたいと実感しています。
介護の仕事のスタート地点についたばかりですが、まずは介護福祉士の資格を取りたいと考えています。多くの先輩が、天光園で働きながら介護のノウハウを会得して周りのサポートを受けながら資格を取得されていると聞いていて、そういうあたたかい連携も天光園の魅力だと思います。
それから、この仕事の一番の魅力は自分が必要とされていることを実感できて、それが利用者さんの喜びにつながることだと思っています。
どんな仕事でもきつくない仕事はないと思うんですよ。実際に介護の仕事は腰が痛くなったり、疲れが抜けないなど辛いことが少なくないと思います。私も正直に言うと、朝起きて「ああ、今日行きたくないな」と思ってしまうこともあるんです。でも、そんな気持ちを抱えながらも出勤すると、利用者さんが笑顔で手を振ってくれたり、「待ってたよ!」と声をかけてくれて、ネガティブな気持ちが一気に吹き飛んでしまうんですよね。誰かに必要だと思われていると感じられること。それが私の仕事の原動力になっています。